Prince @ Kings Place, London

gowest_lookeast2014-02-14

朝イチでiorrを確認すると、やはりVIPチケットは誰も買えていない。
しかも俺は全く問題なかったんだけども、決済でエラーが多発していたらしく、不満の嵐。で、チケットは売り切れちゃってて、どーすんだよ、みたいな。
曲がりなりにも取れたので俺はよかったのかしらん。しかしあのchartはナゾを呼んでて、さてどうなるやら。これは当日開けてみないとわからない。まあ俺は立見だから早めに行って並ぶしかないんだけども。



Tottenhamのスタバで朝メシ。で、また今日も雨になった。
いったん部屋に戻ってからシャワー浴びて再度出ると、凄い雨。Origで気に入ってたSSのtrack topだけ購入。


スタバでも、St.Pancrasでもチェックしてたんだけど、今日のgigについての情報は全然出てこない。orgは復活したものの、みんなであーだこーだ言ってるだけ。


でまたまた戻って18:00くらいからフィギュアの男子FS。ちょうど町田樹の演技が終わったところで、その時点で2位。
最終滑走グループの製氷の後、SP3位だったスペイン人選手の後に高橋大輔。悪くは無かったと思うんだけど、Turinの時みたいな緊張感には欠けたかも。暫定4位でメダルは無し。うーん。銅は射程内だったんだけどね。彼にはメダル取って欲しかった。


3人目が羽生結弦。いきなり出だしのジャンプが失敗。続くジャンプでも転倒して、こりゃ厳しい。残りのジャンプは成功させたけども、さてこれはChanの失敗を待つしかない。SPでの差は4ポイントなのでパーフェクトな演技をされるとアウト。
ところがChanもまたジャンプで大きなミスを2つ。これはけっこうギリギリの線なんじゃないの?
Chanの得点が出るまで緊張の一瞬。そして発表。逃げ切った。Chanは2位のまま。残りの2人はほぼ追いつけないので、羽生くんの金メダルがほぼ確定。
しかしこう言っちゃあなんだが、前回に比べると締まらない終わり方だな。前回はプルシェンコライサチェクの鬼気迫る演技に、高橋大輔が食らいついていく緊張感が凄かったのに。
まあともあれ日本の金メダル第一号おめでとう。


この時点で19:00ちょい前。ヒマだし、とりあえず最後にネット見とくか。ということでSt.Pancrasに行ってネットを繋ぐと。


奇跡が、起きていた。
3rdeyegirlからのツイート。


KINGS PLACE: 2NITE!!!
Kings Place Music Foundation 90 York Way, London N1 9AG


ツイートされたのは4分前。
え?!マジで?!これから?もう夜19:00だぜ?!
そもそも、ドコだよ?!ここは???
くそっ、google先生、頼んます!ということでそのままgoogleに掛けてmapsを呼ぶと、出ました。どーん。
なんとびっくり、Kings Crossの隣の通り。俺がいるのはSt.Pancrasだから、走れば5分だぜ。オイ。マジか。マジか。
と、同時に関連ハッシュタグ付き"KINGS CROSS, GO GO GO!"のツイートが周辺で頻発。


「クソクソクソっ、こんなの行くしかねえじゃんよお!」
マシン閉じて、走って(右足はダッシュだと怖いが、小走りなら問題ない程度に戻ってる)部屋に戻って荷物置いて、再度即出撃。
Eustonを渡って、St.PancrasとKings Crossの前を小走りに抜けて、左に折れて北へ。どうやらそうらしい小走りの女の子2人。
お互い"Prince?!"と言い合いながら90番に向かう。まるで符牒だ!というか、こうやってやってみると要するに、リアルアドベンチャーゲーム兼、鬼ごっこ兼、宝探しゲーム兼、椅子取りゲームなのである。
到着すると既に200人程度の行列。マジかよ。俺はこれでもかなり奇跡的な近さだったと思ってて最初のツイートから20分以内には着いてる筈だぜ?!いったい、LondonのPrinceファンはどういう奴らなんだまったく。
とりあえず列の最後に着いて、やれやれと思ってる間にも続々とやってくる。で、すぐ後ろに着いた女の子に
「どうやって知ったの?」と言われたので
「いやインターネットチェックしてて見つけて走ってきた。俺、日本人の旅行者でSt.Pancrasの前に泊まってるんだけど超ラッキーだったよ」
「ええええ。日本から来たの?」
「いやたまたまfootball観に来たんだけど、先週からPrinceがLondonに来てるのは知ってたから、ずっとインターネットチェックしてた」
するとその後ろのお兄さんがなんと日本語で
「日本のどこから?」
というので、うわ、日本語だ、と思いつつ
「東京」


Gavinくんは、東京(なんと八丁堀)に6年間住んでたそうで、まあ会話できる程度には日本語が話せる。
そこでいろいろくっちゃべりながら時間を潰す。彼は先週の日曜のShepards Bushも行って、Princeを初めて観たけど凄い良かったのと、今日も近くにいたから来た、と。
いいなあ、俺も日曜Londonにいたら、間違いなく行ったよー、BBCのラジオ告知もリアルタイムで聴いてたし。東京でw


入場料は£70。払いますよ払いますよ。140だって払いますよ。
チケットを見ると"Secret Gigs"と書いてある。開始2時間前の告知だもんな。確かにsecret同然だ。


3人で中に入るとなんともうショウはスタートしてた。
Gavinくんが教えてくれた(その後もiPhoneで情報収集してた)通りacousticセットで、10mくらい先でアフロのPrinceがスツールに腰掛けてアコギで"Take Me with You"を唄っている。
信じられないというか、夢のようだ、というか、まさにシュールレアルな状態。そもそも会場自体、まるで中型の映画館みたいなんですけど。。。
と同時に、クソ、何を聴き逃したんだ!とも思ったけど。


最初はみんな座席に座ってるんだけども、盛り上がってくるとacoustic関係なしに立って踊る。だってPrinceだぜ?踊らずにいられるわけないじゃん!!


そしてprinceは相変わらず本当に気持ちよさそうにギターを弾く。当然ながらひっくり返るくらい上手いし。
これまでに生で観たギタリストで本当にため息が出るくらい上手いなあ、と思ったのはJohn FrucianteとPrinceくらいだよなあ。Greenwoodも上手いらしいけど、素人的にはいまいちピンと来ないし。John Mayerはソロで観たときはよくわかんなかったけど、こないだStonesのゲストで観た時は上手い、と感じたか。でもあれは隣にKeithがいたからかもしんないw


一番感動したのは"Colonized Mind"かな。情緒的な曲だけど、思わず感極まりそうになってしまった。


ギター全開の"Chaos and Disorder"で終了。2ndショウがあるらしく、入れ替え。
外に出ると、2nd待ちの人々が420人、ロビーで固まって待っていた。そこでハイになった俺ら1st組が、明らかに「サイコーだった!楽しんで来いよ!」という意味を込めた、それでも意味の無い叫びをあげると、興奮した2nd組も呼応して叫んでくる。ちょっといい雰囲気の一瞬だった。


とりあえず3人で腰を落ち着けて飲もう、ということにあってビル(ていうかGuardianの本社ビルだったんだが)の中のバーで飲み物買ってきて座ってると、どうもホールの方に行けるっぽい、ということでRaeがセキュリティに食らいついて、ドアの前までは行けたが、さすがに中には入れなかった。微かに音漏れだけは聞こえる。
そこで係員のお姉ちゃんと話してると、日曜はKOKOでやるという重大情報が。
まじ?
日曜は16:00からEmiratesで試合だけど、ぶっちぎっちゃってもいいぜ。Liverpool戦だし。
Gavin曰く、Camdenのすごくいい雰囲気の会場らしい。前を通ったことはあるから場所はだいたい判る。歩いて行けるし。ただGavinは用事があって行けないし、Raeも並ぶのは難しいと。
いやいやいや、俺は行きますよ。行けば観られるなら。そもそも今夜のこれだって奇跡だけど、いまのPrinceの活動状況が続く限り、日本に来ることはもうほぼ無いからね。たぶんプロモーターが手を出さない。


で、俺らみたいに1stを観てから粘って上に上がってきた人々といろいろくっちゃべってるうちに、最後になってダマで入ってもいいよ、ってことになって、再度のアンコールで粘ってるところで2階席に侵入。1曲だけでも観られればもうけものだったけど、それは無し。ただ3rd Eye Girlのメンバーと挨拶にだけ出てきて手を振って帰っていった。
そして最後におっさんがステージに出てきて、日曜のKOKO、月曜のRonnie Scotsを告知。
もうこれはいよいよマジだわ。
日曜のEmiratesのチケットは捨てで決定。問題は何時から並ぶかって話だけど、まあ情報集めながら行くしかないか。最悪朝からいけば入れないことはないでしょ。キャパは1,400って話だし。



オフィスも締まるので25:00くらいに出て、もうちょっと飲んでいくかあ、ということで3人でRae(Angelに住んでるので要するにここら辺は庭なんだろう)の行きつけの小さなクラブに行くと、金曜の夜で大盛り上がり中。Prince観てきたぜー!というとマジかよ!!!ってリアクション。えっへん。
ビール飲んで踊りながら、ときおりGavinがDJにPrinceのリクエストを出して、最後は"Little Red Corvette"で終了。27:00閉店。


そんじゃあね、楽しかったね、ってことで別れる。
マジで、バレンタインの、奇跡の、一夜だった。




(Acoustic Set)
01.Take Me with You
02.Raspberry Beret
03.U Got the Look
04.instrumental jam
05.Train in Vain (The Clash cover)
06.The Most Beautiful Girls in the World
07.Who Is He ? (And What Is He To You?)
08.Crimson & Clover (Tommy James & the Shondells cover)
09.Sweet Thing (Chaka Khan cover)
10.Funknroll


(Electric Set)
11.Stratus (Billy Cobham cover)
12.Dreamer
13.More Than This (Instrumental, Roxy Music Cover)
14.Colonized Mind
15.Guitar
16.Plectrum Ekectrum
17.Chaos and Disorder